第19作『永平寺川』自作

第19作《永平寺川》自作

 このシリーズは、中国語吟誦に加え、その旋律で日本語漢字音や訓読でも歌うという試みです。編曲を工夫した伴奏もつけています。

  這個系列除了漢語的吟誦之外,還以其吟誦的旋律來演唱日語的漢字音和譯文,也有在編曲上下功夫的伴奏。

 今回は初めて、自作詩への作曲を行いました。修行僧たちの川作務を見て詩にし、永平寺の機関誌『傘松』11月号に投稿し掲載していただいた詩です。これまでとは違い、初めに日本語書き下しに曲をつけ、中国語吟誦では、現代中国語声調にあわせた旋律で歌う依字行腔による微調整を行いました。ありふれた単純なメロディーになったためか、平仄や押韻に応じた平長(平声は長く)、仄短(仄声は短く)、入声促(入声は詰めて)、韻字拖音(押韻は引き伸ばして)は、明確につけられませんでしたが、僅かではありますが音譜の長さでは表現しています。こうした点を、視覚的にわかっていただけるように、五線譜や色分けなどで示しています。

  這次是第一次為自作詩作曲。 這是一首看到修行僧們的川作務而寫詩,並投稿於永平寺的機關雜誌《傘松》11月號上刊登的詩。 和以前不同,最初在日語譯文上加上曲子,在中文的吟誦中,根據現代中文聲調的旋律進行了依字行腔的微調。 也許是因為旋律一般單調,平仄和押韻相應的平長(平聲長),仄短(仄聲短),入聲促(入聲壓縮),韻字拖音(押韻延長)沒有明確的加上。 樂譜的長度盡可能的表現出來。 為了讓大家在視覺上瞭解這些,用五線譜和顏色區分等方法來表示。

 詞:杉本紀幸
 曲:杉本紀幸
 吟:杉本紀幸

  詞:杉本紀幸
  曲:杉本紀幸
  吟:杉本紀幸