『瓶中梅』(032番19歳作)橋本左内(日中バイリンガル詩吟 第40作)

《瓶中梅(032番19歳作)》橋本左内(中日雙語吟誦 第40作)

 幕末の福井藩士橋本左内の詩を採り上げるのは2回目です。原文訓読等は、前川幸雄氏による『橋本左内の漢詩』の第1冊目サブタイトル『見果てぬ夢の世界』を参考にさせていただきました。訓読においては、「玉骨氷姿」を日本語で定着している「氷姿(肌)玉骨」で歌わさせていただきました。

  這是第二次採用幕末福井藩士橋本左內的詩。 原文訓讀等參攷了前川幸雄的《橋本左內的漢詩》的第1册副標題《未實現的夢想世界》。 在訓讀中,“玉骨冰姿”是用日語固定下來的“冰姿(肌)玉骨”來演唱的。

 生涯全作品中で獄中にあった25歳26歳の作詩が8割近い中、この詩は19歳の作です。瓶中にあっても高潔な姿をくずさない梅の花に心を寄せています。橋本左内は、梅の花のように、短い生涯を高い志を抱いて駆け抜けたわけですが、その最期をまで覚悟していたのではないかと感じました。

  在一生的全部作品中,處於獄中的25歲26歲的作詩接近8成,這首詩是19歲的作品。 他把心寄託在即使在瓶子裏也不會破壞高潔姿態的梅花上。 他就像梅花一樣,抱著遠大的志向度過了短暫的一生,但我覺得他已經做好了臨終的覺悟。

 吟誦は、Vocaloid6Lucasに歌ってもらいました。

  吟誦是由Vocaloid6Lucas演唱的。

瓶中梅(032)    橋本左内 19歳作

氷姿玉骨 一朶の春
斜めに瓶里に簪すれば放香新たなり
愛す君の能く風霜の苦に耐ゆるを
況んや又坐して半点の塵無きを

瓶中梅
玉骨氷姿一朵春
斜篸瓶里放香新
愛君能耐風霜苦
況又坐無半点塵

ギョクコツヒョウシイチダシュン
シャサンヘイリホウコウシン
アイクンノウタイフウソウク
キョウイウザムハンテンジン

瓶中梅
玉骨冰姿一朵春
斜簪瓶里放香新
爱君能耐风霜苦
况又坐无半点尘

Píng zhōng méi
yùk gǔt bīng zī yìt duǒ chūn
xié zān píng lǐ fàng xiāng xīn
ài jūn néng nài fēng shuāng kǔ
kuàng yòu zuò wú bàn diǎn chén