日中バイリンガル詩吟 第29作『淇奥』(詩經・國風衞風)

中日雙語吟誦 第29作《淇奥》(詩經·國風衞風)

 今回取り上げた『淇奥』は、慎み深い衛の武公の徳を礼賛した詩で、「切磋琢磨」の出典としても有名です。
 注目している白川静博士の日本語訳詞ですが、今回は次の箇所を改めさせていただきました。改訳箇所は多かったものの、内容を伝えながらの見事な歌詞となっていると思います。

  這次提到的《淇奧》是表示人們對衛武公讚美的詩,作為“切磋琢磨”的出處也很有名。
  關注的白川靜博士的日語翻譯詞,這次讓我修改了以下地方。雖然翻譯的地方很多,但我認為這是一首傳達內容的精彩歌詞。

   白川静訳 → 改訳
竹うるはしく茂りたり 竹茂りたり
うるはしき徳ある人は 麗しき殿
玉うちて磨くごと 玉うち磨くごと
竹うるはしく青みたり 竹青みたり
耳玉にうつくしき玉 耳玉美しく
冠の玉は星のごと 冠星のごと
竹うるはしく簀のごとし 竹簀のごと
金の如く錫の如く 金や錫のごと
圭の如く璧の如し 圭のごと璧のごと
戯れを好みたまへど 戯れたまへど
わるふざけはしたまはず 過ぎては為さらず

 「麗しき殿」は、NHK大河ドラマの『どうする家康』に影響されたかもしれません。

  “麗しき殿”可能受到了NHK大河劇《家康!怎麼辦?》的影響吧。